NPOパワーアップセミナーに参加して
運営委員  佐藤 武
平成13年6月16、17日と 7月7、8日の計4日間にわたり、東映ホテル会議室において財法人住友生命社会福祉事業団の主対によるNPOパワーアップセミナー(四国編)が開催されました。私達の会からは、4日間全部に参加した私以外に、前後半に分けて、それぞれ、大藤さん、井上さんも受講しました。

セミナーの名称のごとく、四国中から40名から50名の受講者が集まり、パネリストにはNPOに関する著書も多い山岡氏や、加藤氏といった顔ぶれがそろい、有意義なセミナーが繰り広げられました。事前勉強のためにと思って県立図書館で借りていた本が、たまたま山岡氏の著書であったことも幸いして、私自身はあまり戸惑わずにすみましたが、セミナー内容は極めて実践的なものでした。 

小グループに別れて初対面の人と討論をしたり、講義内容に沿って随時、出身団体のプレゼンテーションをしたりと緊張を強いられる場面もありましたが、私達の活動が目指しているところについては皆様から高い評価をいただきました。行政側の人の参加もあり、懇親会などを通して親しくお話ができました。 活動を続けてい上で必要なアドバイスを戴くこともでき、今後のつながりの端緒ができたことも幸いでした。
セミナーを終えて、私たちの目指すところに間違いはないと意を強くする一方で、経済的基盤を整えながら目的を具現化していくことの難しさを改めて実感した次第です。以下は、膨大な講義内容から、現在の私達に必要と思われる部分を私なりに抜粋したものです、箇条書きで恐縮ですが、皆様の参考に供していただければ幸いです。
NPOの利点 ※法人名で契約ができる
※援助を受けやすい
NPOに課せられた義務 ※税金を支払わなければならない
※情報公開の義務
NPOが行ってはならないこと ※宗教活動、政治・選挙活動
NPO法の概要
 □従来の法人制度では、主務官庁による設置許可と監督が必要
 □新しいNPO法により市民の行う自由なな社会貢献活動の促進⇒公益の増進に寄与
 □所轄庁の認証制度⇒比較的簡単に設立
 □12分野を対象⇒名目上は制限、実質は幅広くなんでも
 □出入り自由な社員⇒開かれた法人
 □透明精度の高い法人制度⇒法人の情報公開
 □新しい税制優遇制度の設立⇒認定非営利活動法人(認定を受けるためには厳しい条件がある)
ミッション(使命)と事業性
 □我々には、難病を持つ子どもたちとその家族を、精神的・経済的に支援するという明確な
   目的=使命(ミッション)がある。
 □このような明確なミッションが社会的ニーズとして認められることにより、行政や企業から
   援助や寄付をうけたりする事ができます。
 □非営利組織(NPO)とは、営利よりも社会的使命(ミッション)を優先する組織
ミッションの明確化と事業内容の検討
 NPO法人の設立 ミッションを行動化する
 事業計画をどう立てるか ミッションを実現する事業と収益を目的とした事業
 資金計画をどう立てるか 会費・寄付・助成金・自主事業収入・受託事業収入
 人材をどう育てるか 専業スタッフ・ボランティア・役員・専門家 他
 所轄官庁提出書類の作成 事業報告・決算報告 他
 会議の運営 総会・理事会・企画委員会・運営委員会 他
ミッションを長期展望する
 数年後の時代ニーズをどう把握するか
   ↓
 新鮮な洞察力を持って、未来のニーズ、いわば1.5歩先のニーズを提案する
 組織の成長をどう考えるか
 資金確保の途をどう開くか
財政基盤の確立と強化
 メディアの報道を活用する⇒資金だけでなく、人材を確保するチャンスが広がる
 ニュースを作る ※絵になる場面 ※驚くような事実発表 ※タイムリーに行う
 その前提として、明確に伝えうるミッションが必要となる
NPOに対して非難を浴びることにならないように
思いを行動にうつして成果を出す必要があるだけでなく、成果を情報公開する義務がある
 そうしなければ継続して寄付を集めることもできない。
理事会
・良い判断ができるか?
      ↓
     合理的判断材料が提供される場の保証

 ・ビジネスの考え方に沿った戦略的マネジメント
 ・退却も選択肢のひとつである
 ・受益者ひいては社会のニーズの推移、他団体の動向の情報に関心を持つ
      ↓
      常に半歩先のニーズを洞察するために学び続ける組織

 ・ニーズの2W1H(なぜ? 誰のために? どのようにして?)
 ・出来ない言い訳を探さず、やれる方法を探す
 ・リーダーの育成
 ・ボランティアのモチベーションを維持する
 感謝を表明するための工夫(プログラムへの名前の書き込み)
      ↓
      少数意見をも尊重し、十分、討議できるような会の運営を心がける
 ・多数決の3条件:提案の自由:討論の自由:採択における投票の自由

 ・最終決定は理事長が行う
      ↓
      皆を納得させることが肝要
組織力
佐藤 武